2015年4月13日月曜日

3年シリーズ・「平家を語る」を始めて


2015年3月17日「平曲を語る」風景
(演目は知章最期)at茶工房・遊水
三年シリーズ(隔月18回)の「平家を語る」ライブを杉並・堀の内でスタートしてから、先月(3月17日)で5回目が終了しました。

昨年半ば、「適当な小会場(20名程度まで)があれば、是非やりたいのですが・・・」と、いつもお世話になっている樺山さんに、温めていた企画を持ちかけていたら、奥様のご紹介で、地元でよくご存知の杉並・妙法寺前の老舗、「茶工房藤和園・遊水」さんでということに、とんとん拍子で話が決まりました。

店の御主人は安藤さんご夫妻。快く、忙しい仕事の間を縫って、それもおいしい惹きたてのお茶とお菓子まで付けていただくことになりました。樺山さんにはそのまま会の世話役(幹事)をお引き受けいただき、樺山さんご懇意の高さん(町内の長老的存在)にもご苦労を願いました。十人力です。

とは言え、午後の昼下がり、2時から3時半と決まったのはいいのですが、なにせ、昼間の時間帯ライブ、期間も長丁場の三年間、私にとっても初めての試み、それも、邦楽の中でも、ことになじみの薄い「平家琵琶」。はたしてお客様の出足は?

心配をよそになんと滑り出しは上々でした。皆様の力のこもったご尽力で、初日は満席。予約なしで当日足を運んでいただいたお客様が何名様か、椅子が足りず、お断りまでする始末。ご迷惑を考え、次回から予約制にさせていただきました。

会場の遊水は、日蓮宗総本山妙法寺のそば、江戸時代より妙法寺参りとして江戸町民にも人気があり、葛飾北斎の「江戸名所図絵」にもあります。私もイヴェントで、2回ほど出演させていただきました。縁日などにぎやかで、そんな場所もまた幸いしているのかもしれません。

鎌倉・室町の琵琶法師は、京都を振り出しに琵琶を脊なに負い、諸国を行脚して平家を語りました。そんな風情を重ねあわして、平成の現代に、諸所でお客様と囲炉裏端の平家を語ってみたい。お声がかかればどこでも。5月からは両国で

残された人生ロマン、私のライフワークになるやもしれません。