2018年6月8日金曜日

二本松少年隊(古澤月心 作詞詐曲)~琵琶と篠笛のコラボ演奏 2018年6月2日(土) セシオン杉並



今年は慶応戊辰戦役から丁度150年目に当たります。
薩長を中心とする連合軍は、錦の御旗を押し立てて、奥州に迫ります。三十四藩で結成された奥羽越列藩同盟、小藩ながらも福島の二本松藩は、徳川の恩顧に報いるべく、各藩が次々脱落する中に、最後まで奮戦します。
藩の精鋭部隊は、はや前線基地の白河口などに出陣し、留守を守るはわずか老若婦女子のみ、刻々迫る西軍を前に、急遽編成された少年隊。率いたのは、砲術師の木村銃太郎でした。隊員はその塾生たち63名、奥州街道坂路にかかる激戦地となった大壇山に配属されたのは、その内22名、戦死者は13名、年齢は数えで13歳から17歳でした。母が夜なべで縫った木綿の筒袖袷に陣羽織、わらじ履きで、そのいでたちは、急な事とて、みんなまちまちでした。でも出陣の前夜は、家族の前で、大いに張り切り、遠足でも行くかのようにはしゃいでいた子供もいたとか。翌朝、我が子の後ろ姿に涙をこらえ、合掌して見送る母の姿もありました。よく知られている会津白虎隊が数え年17歳にたいし、二本松少年隊は僅か13歳の子供たちも数多くいました。